さんふらわあ ふらの でリモートワークが可能か試してきた

さんふらわあ ふらの でリモートワークが可能か試してきた

2017年に就航した 新さんふらわあ ふらの、苫小牧から大洗行きの夕方便に乗船し、船内からのリモートワークが可能か検証してきました。
Clock Icon2023.07.07

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北海道の苫小牧と、茨城県の大洗間で運行されている三井商船フェリーのさんふらわあ。

今回、苫小牧を18時台に出発する夕方便の 新さんふらわ ふらの に乗船、船内でのリモートワークが可能か試す機会がありましたので、紹介させて頂きます。

Day0

苫小牧出港後、内浦湾沖から 下北半島に近づくまでの外洋区間は電波は微弱、または圏外となる状態でした。

PCなどの機器はコインロッカーに収納。

レストラン、展望浴場&サウナ、ショップや自販機コーナーなどを利用して早めに就寝、翌日の行程に備えました。

パブリックスペース(夕方便)

レストラン(夕方便)

Day1

右舷のプロムナード、陸地が見える展望ラウンジの窓際で AC電源が使える席を確保、スマートフォンのテザリングを利用して、リモートワークが可能か検証しました。

プロムナード

回線状態

陸地が視認できる距離を航行中は、概ね4Gで接続できていました。

スピードテストも5Mbpps程度の速度で利用できました。

AWSマネージドコンソール

表示速度に遅延は感じる状態ながら、マネージドコンソールの利用は可能でした。

SSM のセッションマネージャ や、 CloudShell の CLI操作も概ね問題なく利用できました。

SSM

CloudShell

動画

YouTubeは、低画質設定であれば再生可能でした。

Slack、メール

テキストコミュニケーションツールの利用は、特に問題なく利用できました。

Meet

今回確保できた作業場所がオープンスペースであった事から検証は試みませんでした。

回線状態が不安定となりやすい事から、Zoom、Google Meetなどの同期コミュニケーションツールについては、船内での実用的な利用は難しいと感じました。

まとめ

陸に近い航路設定のフェリー、陸地が見える窓側の作業場所を確保できれば、 テキストコミュニケーション(Slack、メール) を利用した リモートワークであれば可能な事を確認できました。

今回は満室で利用できませんでいたが、次回乗船の機会があれば 繁忙期以外に設定されているキャンペーンを活用し、 オーシャンビュー、窓付きの個室でのリモートワークも試みてみたいと思います。

「満喫ひとり船旅 シングルキャンペーン」実施のお知らせ(2023年8月21日~2023年12月31日)

船内 WiFi

インターネット接続はありませんが、船内にはWiFi装置が完備されており、トップガンマーベリックなどを筆頭とした 100タイトルほどの映画を見る事ができるサービスが提供されていました。

船内での通信機器のご利用に関して

先日(2023年7月3日)にリリースされていた Starlinkを海上利用向けサービス。さんふらわあ ふらの、さっぽろ に導入される事を期待したいと思います。

Starlinkを海上利用向けに提供開始

(2023年8月1日追記)

今回乗船した「さんふらわあ ふらの」の姉妹船「さんふらわあ さっぽろ」 で Starlink 活用トライアル開始のニュースリリースがありました。

  • 本トライアルで技術的な検証や経済性の評価などを行い、2023年秋以降、各船の状況・スケジュールに応じて順次本格導入していく計画です。
  • まずは、クルー・従業員にてトライアルを行い、その結果を踏まえ、乗船されるお客さまへのトライアル利用の拡大を検討します。

商船三井とKDDI、クルーズ船・フェリー・内航RORO船でStarlink活用トライアルを開始

乗客へのトライアル利用が開放されたら、さんふらわあ さっぽろ への乗船を試みてみたいと思います。

参考リンク

大型フェリー「さんふらわあ」航行中の船内における携帯電話の電波状況を大調査!

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